RX プロフェッショナル
数百km先の複数台を1人で監視、建設無人化の最前線
専用ステーションによる没入感の高い操作環境で、数百km離れた現場の建機を操縦。GMSL低遅延カメラ(遅延約0.3秒※1)を組み合わせ、現場にいるかのような臨場感を実現します。自動積込、ICT(MG/MC)、バーチャルウォールなど高度な機能(一部順次対応予定)を備え、1名のオペレーターが複数台の自律運転を監視しつつ、必要な時のみ対象1台へ遠隔操作を切り替える次世代の施工体制を構築します(※2)。 ※1 遅延等の数値は当社検証環境(推奨回線・低負荷条件)における参考値であり、回線・現場条件により変動します。 ※2 厚生労働省「機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会 中間とりまとめ(令和8年6月)」に沿い、遠隔運転は1人が同時に操作可能な台数を1台とし、他機は自律運転の監視で運用します。



1人で複数台の自律運転を監視・切替操作する、次世代の施工体制を構築
専用ステーションの没入操作環境を基盤に、自動積込・ICT・バーチャルウォールなど高度な自動化機能を統合。従来3名必要だった作業を1名で対応可能な体制を構築する※、建設遠隔操作の最上位パッケージです。(※ 対象作業・現場規模・自動化適用範囲・監視体制等の前提に基づく試算であり、現場条件により異なります。厚生労働省中間とりまとめに沿い、遠隔操作は同時に1台までとし、他機は自律運転の監視・切替対応が前提です。詳細は「安全への取り組み」ページをご参照ください。)
専用ステーション
複数モニターを備えた専用操作卓。実機に近い操作環境で、長時間作業でも高い集中力を維持します。
マルチマシン運用
1名のオペレーターが複数台の自律運転を監視し、必要な時のみ対象1台に切り替えて遠隔操作。自動積込と組み合わせることで、従来3名必要だった作業を1名で対応可能な体制を構築します(現場条件・監視体制による)。
ICT(MG/MC)対応
マシンガイダンスおよびマシンコントロールに対応予定。3D設計データに基づく高精度な施工を遠隔で実現します。
最大1,000kmの
超遠隔操作システム
超低遅延伝送システムにより、現場から遠く離れた場所でも、
まるでその場にいるかのような操作感を実現します。
※ 当社検証環境(推奨回線・低負荷条件)における参考値です。回線種別・通信環境・現場負荷により変動します。
LiDAR 利用の自動運転で
反復作業を省人化
後付け自動運転システムにより、ホッパー投入・ダンプ積込といった反復作業を省人化。掘削エリアは LiDAR で探索するため土砂山を逃しません。人員不足の解消と、安全な現場運用を同時に実現します。
※ 当社検証現場(0.7㎥クラス/投入条件)における参考値です。機種・現場条件・運用設定により変動します。

自動化
自動積込・ICT・バーチャルウォール
Proパッケージの自動化機能は、Standardが備える自動ホッパー投入・自動積込(対応予定)を継承しつつ、対象と規模を拡張します。場内走行のキャリアダンプに加え、公道走行ダンプトラックへの自動積込にも対応予定で、掘削→積込→待機のサイクルを自動実行。ICT対応(MG/MC 対応予定)により、3D設計データに基づく半自動施工も可能になります。バーチャルウォール機能は、建機の稼働範囲をソフトウェアで制限し、周辺構造物や危険区域への侵入を防止。これらの機能を組み合わせることで、1名のオペレーターが複数台の自律運転を監視しつつ、必要時に対象1台を遠隔操作へ切り替える高度な施工体制を実現します(厚生労働省中間とりまとめの運用条件に準拠。詳細は「安全への取り組み」ページを参照)。
- ダンプトラックへの自動積込
- ICT(2D/3D MG/MC)対応予定
- バーチャルウォール(稼働範囲制限)
- 1名で複数台運用を実現

映像系
GMSL+ドーム+PTZのマルチビュー
キャビン内のGMSLカメラ(720p/30fps、遅延0.3秒)に加え、前面ドームカメラ(720p/30fps、遅延0.6秒)と俯瞰用PTZクラウドカメラ(1080p/30fps、遅延0.6秒)を搭載。GMSLカメラの低遅延映像でバケット先端の微細な動きを正確に把握し、ドームカメラとPTZカメラで現場全体を見渡すパノラマビューを提供します。3つのカメラ映像を同時に表示することで、死角のない視界を確保し、安全かつ効率的な作業を支援します。
- キャビン内GMSLカメラ(720p/30fps、遅延0.3秒)
- 前面ドームカメラ(720p/30fps、遅延0.6秒)
- 俯瞰PTZカメラ(1080p/30fps、遅延0.6秒)
- 3画面同時表示対応
※ 映像遅延・解像度等は当社検証環境(推奨回線・低負荷条件)における参考値です。回線種別・通信環境・現場負荷により変動します。3画面同時表示の安定動作は推奨端末・推奨帯域での運用が前提です。

操作系
ゲームコントローラで直感的に操作
市販のゲームコントローラで建機を操作できるため、特別な機材を用意する必要がありません。ボタン配置やスティック操作はゲーム感覚で習得でき、未経験のオペレーターでも短期間で実践投入が可能です。操作コマンドの遅延は約0.06秒と極めて低く、体感上のタイムラグはほぼありません。タブレットで映像を確認しながら操作する構成で、導入初日から直感的に扱えます。
- 市販ゲームコントローラ対応
- 特別な訓練不要で短期間習得
- 操作遅延 約0.06秒
- タブレットで映像モニタリング
※ 操作遅延は当社検証環境(推奨回線・低負荷条件)における参考値です。対応コントローラの機種・操作習熟に要する期間はオペレーターの経験や現場条件により異なります。詳細は事前にお問い合わせください。

操作系
タブレットのみのシンプル操作
自動運転モードでは、タブレット1台で建機の操作が完結します。映像の監視、自動運転の開始・停止、パラメータの調整をすべてタッチ操作で行えるため、コントローラやジョイスティックなどの追加機材は不要。最小限の機材構成で現場に導入でき、操作教育のハードルも大幅に下がります。
- タブレット1台で操作完結
- 追加コントローラ不要
- 自動運転の監視・制御に最適
- 最小限の機材で導入可能

操作系
ジョイスティックで精密操作
建設機械の操作に最適化されたジョイスティックを標準装備。レバーのストロークと抵抗感が実機に近く、微細な操作量の調整が可能です。法面整形や構造物の近接作業など、高い精度が要求される場面でもストレスなく操作できます。長時間の連続作業でもオペレーターの疲労を軽減し、現場の作業内容に応じてゲームコントローラとの使い分けが可能です。
- 建設機械専用ジョイスティック
- 実機に近い操作フィーリング
- 法面整形など高精度作業に対応
- ゲームコントローラとの使い分けが可能

操作系
専用ステーション
専用ステーションは、複数モニターを配した操作卓にジョイスティックとペダルを統合した本格的な操作環境です。視覚情報を広く取り込みながら、実機に近い操作環境で現場の状況を把握できるため、オペレーターの判断精度が向上し、建機や構造物への意図しない接触を防止します。長時間作業を想定した操作環境で、オペレータの負担軽減にも配慮しています。
- 専用操作ステーション
- 複数モニター同時表示
- 長時間作業を想定した操作環境

接続
クラウド接続(最大約1,000km)
建機側の4G LTE/5G回線を利用したクラウド接続により、最大約1,000km離れた場所からの遠隔操作が可能です。現場近くにプレハブを設置する必要がなく、安全な事務所やオフィスからの遠隔施工が実現します。通信断時も安全に建機を停止させるフェイルセーフ機能を搭載しています。
- クラウド接続対応
- 建機側 4G LTE / 5G 必須
- 最大約1,000kmの遠隔操作
- 通信断時フェイルセーフ搭載
システム仕様・主要部品
- 産業用PC: 自動運転制御用ソフトウェア演算処理装置
- LiDAR: 周辺環境の3D認識センサ
- IMU: 姿勢や加速度を計測するセンサ
- エンコーダ: 旋回関節の角度検出センサ

SAFETY SYSTEM
二重の安全停止機構
遠隔施工・自動施工では、通信途絶や予期せぬ事態に即座に対応できる安全機構が不可欠です。RXシリーズは、独立した2系統の停止機構により、あらゆる状況下で建機を確実に停止させます。
429/920MHz 非常停止装置
Wi-Fi・LTE とは独立した専用無線帯域
現場監督者が携帯する非常停止子機から、429/920MHz帯の専用無線(特定小電力無線)で停止信号を送信。子機は建機を目視できる有視界範囲内に配置する運用が前提です。Wi-FiやLTEなどの通信回線とは完全に独立しているため、ネットワーク障害時でも確実に非常停止が作動します。
0.15秒※
停止までの応答時間
双方向
通信方式
- ネットワーク非依存 — 通信障害時も作動
- 子機から油圧ロックの操作が可能
- 子機の範囲外で自動停止(逸脱防止)
- 特定小電力無線のため建機の有視界範囲内に設置・携帯が必須
ネットワーク異常検知による自動停止
デバイス間の通信状況を常時監視
操作端末と建機間の通信状態をリアルタイムに監視し、遅延の増大やパケットロスなどの異常を検知すると、自動的に建機を安全停止させます。操作者が気づく前にシステムが即座に対応します。
2秒※
異常検知から停止判断
常時
監視モード
- 停止判断の閾値はカスタム変更可能
- 認証付MQTT + 秘匿化でセキュア通信
- メッシュWi-Fi + 光回線/Starlink/5G 対応
現場での状態表示
建機には回転灯(赤・黄・緑)を搭載し、自動運転中・待機中・異常停止中の状態を周囲の作業員に視覚的に伝達。現場の音声連絡にはIPトランシーバーを使用し、監督者と自動運転管理者が常時コミュニケーションを取れる体制を確保しています。
※ 応答時間・異常検知時間は当社検証環境における参考値であり、通信回線・現場負荷・運用設定により変動します。RX シリーズの運用にあたっては、現場の作業区分・監視体制・緊急停止手段の整備等、お客様自身による安全確保を前提としております。詳細は 安全への取り組み ページをご参照ください。
推奨現場
このパッケージが活躍するフィールド
※ 掲載の現場はRX シリーズ活用の代表例です。実際の導入にあたっては、現場条件・作業内容・安全管理体制等についてお客様と協議のうえ決定するものとし、お客様自身による現場の安全確保を前提として提供いたします。

残土置き場
自社ヤード内の残土置き場で遠隔操作を行う運用形態。自動投入や自動積込と組み合わせて高効率な作業を実現します。

災害復旧工事
地震や豪雨による土砂崩れの復旧作業。二次災害のリスクがある現場で、作業員の安全を確保しながら迅速な復旧を実現します。

砂防堰堤工事
土石流の危険がある渓流での砂防堰堤築造工事。危険区域に人を配置せず、安全圏から遠隔操作で安全な施工を実現します。

トンネル工事
落盤や粉塵のリスクが高いトンネル坑内での施工。数百km離れた安全なオフィスから遠隔操作を行い、作業員の安全を確保します。

ダム工事
大規模な土工量と長期間の施工が求められるダム建設。複数台の建機を1名で運用することで、慢性的な人手不足に対応します。

河道掘削 ふるい分け
河川の堆積土砂を掘削し、ふるい分け装置で粒度選別する作業。自動ホッパー投入と組み合わせることで、少人数での連続稼働を実現します。

砕石 原石クラッシャー
砕石プラントでの原石クラッシャーへの投入作業。自動投入により、重労働かつ危険な作業を省人化し、安定した連続稼働を実現します。

コンガラ ふるい分け
コンクリートガラのふるい分け作業。粉塵が飛散する環境下でもオペレーターを安全な場所に配置し、自動投入により安定した処理を実現します。

土質改良 自走式 ホッパー
土質改良プラントの自走式ホッパーへの投入作業。自動サイクルにより、安定した投入量を維持しながら少人数での連続稼働を実現します。
パッケージ別 機能一覧
RX プロフェッショナル と他パッケージの違いをご確認いただけます
| 項目 | RX エントリー Type R | RX エントリー Type A | RX スタンダード | RX プロフェッショナル |
|---|---|---|---|---|
| 遠隔操作 推奨現場 | ||||
| 残土置き場 | ||||
| 災害復旧工事 | - | |||
| 砂防堰堤工事 | - | |||
| トンネル工事 | - | - | - | |
| ダム工事 | - | - | - | |
| 操作系 (遅延 約 0.06 sec) | ||||
| タブレット | ||||
| ゲームコントローラ | - | |||
| ジョイスティック | - | |||
| ステーション | - | - | - | |
| 映像系 | ||||
| キャビン内 GMSL カメラ (720p/30fps, 0.3s) | - | |||
| キャビン前面 ドームカメラ (720p/30fps, 0.6s) | ||||
| 俯瞰用 PTZ クラウドカメラ (1080p/30fps, 0.6s) | - | |||
| 利用条件 | ||||
| 建機側 4G LTE / 5G 必須 | - | |||
| 建機と中継局の間に障害物が無い (約20m) | - | - | - | |
| 基地局となるプレハブを設置する | - | - | - | |
| 基地局に光回線 or 衛星回線の用意 | - | - | - | |
| ICT 対応 | ||||
| 2D/3D MG | - | - | ※1 | ※1 |
| 2D/3D MC | - | - | - | ※1 |
| 自動系安全 | ||||
| バーチャルウォール | - | ※1 | ※1 | ※1 |
| レバーパターン自動認識 | - | ※1 | ※1 | ※1 |
| LiDAR 障害物リアルタイム認識 | - | - | ※1 | ※1 |
| 接続・距離 | ||||
| クラウド接続 (最大約1,000km) | ||||
| オンプレ接続 (閉域ネットワーク) | - | - | - | |
| 自動投入 推奨現場 | ||||
| 河道掘削 ふるい分け | - | |||
| 砕石 原石クラッシャー | - | |||
| コンガラ ふるい分け | - | |||
| 土質改良 自走式 ホッパー | - | |||
| 自動積込 対象物 | ||||
| 場内走行 キャリアダンプ | - | - | ※1 | ※1 |
| 場内走行 ダンプトラック | - | - | ※1 | ※1 |
| 公道走行 ダンプトラック | - | - | ※1 | ※1 |
| 自動掘削 BIM/CIM 連携 | ||||
| 標準バケット | - | - | - | ※2 |
| チルトローテーター | - | - | - | ※2 |
| OPERA 連携 | ||||
| UDP / CAN API 提供 | - | - | - | ※2 |
※1 2026年 対応予定
※2 2027年 対応予定
※ 本一覧は開発状況および製品仕様の見直しに伴い、予告なく変更する場合があります。
システム導入の流れ
現場状況・既存建機・通信環境・運用体制をヒアリング。導入機器の仕様と取付範囲、運用開始までのスケジュールを擦り合わせ、必要に応じて検証機での試運転デモも実施します。なお、試運転デモは条件により別途有償となる場合があります。
ARAV 組付け工場、または現場にて遠隔操作/自動化システムを取り付け。油圧系には一切手を加えない後付け方式のため原状復帰も自在。社内検査でセンサー・通信・安全機構の作動を確認します。
取付完了後、装置(遠隔操作装置/自動化装置)の売買契約と、遠隔操作・自動運転専用アプリの利用契約(月次または年次)を締結。価格・支払条件・保守範囲は事前協議内容に沿って整備します。
装着済み建機を納品し運用開始。初年度は定期メンテサポート込で、操作員のトレーニングも実施。2 年目以降のメンテ契約は運用実績を踏まえて再協議します。なお、運用条件・現場体制等の協議の結果、お受けできない場合もございます。