安全への取り組み
建設現場における安全は、ARAV RX の最優先課題です。遠隔操作・自動運転ソリューションを通じて、オペレーターの安全確保と作業効率の両立を実現しています。
ARAV の安全への取り組み
国土交通省の現場検証への参画、原状復帰可能な外付け方式によるリスク低減、そして専用の事故補償パック。ARAV RX は多層的な安全対策で、現場の安心を支えます。
特許出願済みの接続方式「Model V/E」で、安全に原状復帰が可能

ARAV の「Model V/E」は、油圧回路に手を加えず、電気的接続および特許出願済みのアクチュエータ取付方式(特願2021-095391、特願2021-037247)により後付けで装着できる、原状復帰可能な外付け方式です。既存の建機をそのまま活用でき、いつでも元の状態に戻せること、油圧回路への異物混入リスクを生じさせず建機本来の信頼性を損なわないことが、本方式の大きな強みです。
万が一、システムにトラブルが発生しても、オペレーターはそのまま運転席に座り、いつも通りの感覚で操作するだけ。改造工事やメカニックの手配は不要で、即座に従来通りの有人運転へ切り替えられます。現場の BCP(事業継続計画)を最優先に考えた、安心の設計思想です。
■ ARAV 関連 知財ポートフォリオ
- 特許 7205965 — レバーを動かす機械、および、その機械に接続されるコンピュータ(協調リンク)
- 特許 6877727 — シグナリングサーバを介した端末間接続方法(MQTT × WebRTC)
- 意匠登録 1711605 — 電子機器用カバー(Model V カバー)
- 商標登録 6408400 — ARAV
- 特願 2021-095391 — レバーを動かす機械(機電一体型ベース部)
- 特願 2021-189960 — レバーを動かす機械(シリアルリンク)
- 特願 2025-013717 — 作業機械に適用されるシステム(多眼 LiDAR 配置)
- PCT/JP2022/043086 — レバーを動かす機械(シリアルリンク/米国移行完了)
- PCT/JP2025/026619 — 操作レバー駆動ユニット
安心の国産システム — 設計から製造まで自社一貫体制

国内設計・国内製造による安心品質
ハードウェアも、ソフトウェアも、全て一貫してARAVが設計。
遠隔操作システムの製品から運用まで、多くの部分を自社で開発、運用をしているので、万が一にも迅速に対応が可能です。
※ 比較表は当社調べによる一般的な傾向を示すものであり、すべての他社製品・サービス・契約形態を網羅・特定するものではありません。各社の最新の対応状況・サービス内容については、各社公式情報をご確認ください。
「e建機®チャレンジ」への技術提供を通じて、建設機械の遠隔操作の社会実装に貢献

ARAVは2022年度より、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)が主催する建設機械の遠隔操作競技会「e建機®チャレンジ」に遠隔操作システムの技術提供を行っています。建設業の人手不足解消と災害対応力強化を目的とした本大会において、ARAVは後付け遠隔操作システム「Model V/E」を提供し、大会の基盤技術を支えています。
■ e建機®チャレンジとは
運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)が主催する、建設機械の遠隔操作技術を競う競技会です。eスポーツ選手・学生・建設オペレーターなど多様な参加者が集い、遠隔操作技術の社会実装を推進しています。
■ ARAVの役割
ARAVは後付け遠隔操作システム「Model V/E」を提供し、大会における建設機械の遠隔操作を実現する基盤技術を担当しています。
■ これまでの実績
- ・2022年 プレ大会(六本木 → 千葉 大多喜町)
- ・2023年 第1回大会
- ・2024年 第2回大会(六本木 → 千葉 約50km)
- ・2025年 第3回大会 大阪万博会場で開催(大阪 → 千葉 約450km)
■ 大会の意義
建設業の担い手確保、eスポーツとの融合による若年層への訴求、そして災害対応力の強化。e建機チャレンジは、遠隔操作技術を通じて建設業界の未来を切り拓く取り組みです。
国土交通省「令和6年度 建設機械施工の自動化・遠隔化技術の現場検証」実施
外付けが可能なアタッチメントを活用した建設機械の遠隔操作、それらをベースに自動運転技術及びシミュレータを開発・販売しているARAV株式会社は、国土交通省が実施する「安全ルール・機能要件の現場検証」として、建設機械の自動運転の安全性に関する実証実験、及び意見交換会を行いました。

■目的
「自動施工における安全ルールVer.1.0」の妥当性の検証、及び今後策定されるVer2.0、機械機能要件の策定に向けた検討協議
■実施内容
弊社開発の後付自動運転・遠隔操作システム「Model E」を装備した油圧ショベルを用い、掘削・ダンプ積込の一連作業を混在エリアで行うことによる安全措置の検証
■使用機械
- ・0.7㎥油圧ショベル(CAT320) x 1台
- ・2tダンプトラック(XZC600T) x 1台
- ・ARAV製 油圧ショベル向け 自動運転・遠隔操作装置 1式
■実施場所
ARAVテストフィールド(千葉県柏市)
■検証内容
テストフィールドにおいて無人エリア、混在エリア、管理エリア、有人エリアをそれぞれ設定し、2tダンプトラックが現場進入、所定位置についた段階で油圧ショベルが土砂掘削、および積込を実施、エリアの確保の妥当性について検証・確認しました。
機械稼働中、人の立入を禁止。
有人ダンプ × 無人ショベル混在。監視者配置。
関係者のみが立入可能。
通常の有人運用エリア。
■検証結果
今回の混在エリア(2tダンプ=有人、油圧ショベル=無人)に関してはエリア監視者の配置と通信連絡手段(IPトランシーバー)、非常停止装置の配備を安全対策とし、監視者が実際に目視確認を行い、異常が確認された場合に即座に停止措置を取れることで、事故発生リスクの低減が可能であることが確認できました。
■ARAV製品に対するご評価
今回の検証で使用された自動運転に関して、ご来場の業界関係者様や実際に導入を検討されているお客様から「機能として必要なものは満たしており、また安全面について懸念していたが、現状の現場でも対応が可能ということがよく分かった。リリースされた際には、ぜひ土工現場での活用検討を進めていきたい」というご意見を多数いただきました。また、「今後さらに高度な作業の自動運転が実現することを期待している」というご評価も多くいただきました。
建機自動化トータルサポートプラン「事故補償パック for RX」の提供を開始
建設機械をはじめとした各種大型機械・装置の遠隔操作・自動運転ソリューションを提供するARAV株式会社は、MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険株式会社と共同で、建設機械自動化の専用補償である「事故補償パック for RX」を開発し、本補償サービスを2025年4月より提供開始いたします。

■開発の背景・目的
近年の建設業では、「生産年齢人口の減少」や「災害の激甚化・頻発化」が深刻な課題となっています。特に生産年齢人口は、2040年度には2020年度比で約20%減少すると予測され、生産性向上が急務です。建設業ではDX・RXの加速により業務形態の変革が進む一方で、現場作業そのものを省人化などによって生産性を向上させる取り組みはまだ十分に普及していません。背景には、工事会社様がロボティクスを活用した現場作業の遠隔化・自動化の導入に対して、事故リスクアセスメントや事故時の対応、さらには事故補償などの懸念を十分に払拭できていない現状があります。
こうした懸念を解消し、建設機械の自動化をより安全・安心に推進するために、ARAVは三井住友海上と共同で、建設機械自動化システムにおける対人・対物事故に備える賠償責任保険を開発しました。本補償は、「事故補償パック for RX」として提供し、ARAVの建設機械自動化システムの導入に伴うリスクを包括的にサポートします。
■「事故補償パック for RX」の概要
「事故補償パック for RX」は、ARAV 建機自動化システムを後付けした建設機械の自動作業時に、操作ミスや設定の誤りなどが原因で第三者に身体障害・財物損壊を与えた場合に生じる法律上の損害賠償責任を補償する制度です(※但し、著しく不当と判断される請求については、保険金をお支払いできない場合があります)。
■提供体制(三社協業)
- 三井住友海上火災保険 — 保険引受
- プロエージェント — 販売・契約サポート
- ARAV — システム提供・技術監修
建設会社・リース会社・ゼネコン各社へ、システム導入時にワンストップで保険加入手続きを提供します。
■今後の展開
三井住友海上とプロエージェントとARAVは、建設機械自動化の安心・安全な普及を後押しし、現場施工の省人化を通じて社会課題の解決と持続的な発展に貢献してまいります。
■建機自動化システム「ARAV 建機 RX システム」とは
お客様がお持ちの電子制御式の油圧ショベルに後付けすることで、作業を自動化させることができるRX(ロボティクス トランスフォーメーション)システムです。従来は人力で行っていた、掘削・排土作業や、プラント・リサイクル施設などでの投入作業などを自動化し、お客様の設定に応じて指定した作業を実行可能です。これにより、建設現場やプラント・リサイクル施設などにおける人手不足を解消すると同時に、生産性の向上に貢献します。
1人で複数台を運用する場合の考え方(厚生労働省 中間とりまとめ準拠)
RX プロフェッショナルでは「1名のオペレーターが複数台の建機を運用する」次世代の施工体制を訴求していますが、その運用は厚生労働省の最新の見解に沿って行う必要があります。ARAV は下記の中間とりまとめの整理に準拠したオペレーションを前提として、Pro パッケージを提供します。
■ 準拠する政府文書
厚生労働省「機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会 中間とりまとめ」(令和8年6月29日)
※ 労働安全衛生法および同法関係法令が適用される機械で無人運転(遠隔運転・自律運転)を行う場合の労働災害防止対策として、厚生労働省が設置した専門家検討会が取りまとめた文書です。
遠隔運転は「1人が同時に操作可能な機械は 1 台のみ」
遠隔運転は運転操作を伴い、運転者が継続的に注意・判断・操作を行う必要があるため、通常の有人運転と同様に、1人が同時に運転可能な機械は 1 台のみとされています。
自律運転は「1人が複数台の監視を行うことが可能」
自律運転においては、人の関与は機械の監視および非常時の緊急停止に限定されるため、通常運転時は 1 人による複数台の監視が可能とされています。監視可能な台数は、機械の種類や災害リスク等に応じて事業者が判断します。
自律→遠隔の切替時は「切替対象1台に専念」
自律運転で複数台を監視している状態から、特定の1台への遠隔運転操作へ移行する際は、当該オペレーターは切替対象の運転操作に専念する必要があります。他の自律運転機械の監視を同時に継続することはできません。この場合、次のいずれかの措置が必要です。
- ①他の機械の監視を別の担当者に引き継ぐ
- ②他の機械を安全な状態で停止させる
自律運転/遠隔運転はモード分離・明示的切替
自律運転と遠隔運転の両方の運転制御方式を有する機械は、両者を別モードとして管理し、人による明示的な操作など明確な条件と手順で切り替わる必要があります。運転モードが自律運転か遠隔運転かは、外形的な表示で識別できるようにする必要があります。RX シリーズでは、回転灯(赤・黄・緑)による状態表示および操作 UI 上のモード表示により、この要件に対応しています。
出典:厚生労働省「機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会 中間とりまとめ」(令和8年6月29日)5.(1)〜(4)厚生労働省 中間とりまとめ 全文(PDF) →
重要ご利用にあたっての免責
ARAV RX シリーズは、お客様による作業現場での安全確保を前提として提供されるものです。建設機械の運用、現場管理、作業員の安全管理、緊急時対応など、現場における安全確保の最終的な責任はお客様にあります。
国土交通省「自動施工における安全ルール Ver.1.0」、厚生労働省「機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会 中間とりまとめ」(令和8年6月)をはじめとする政府指針、JIS 規格、労働安全衛生法等の関連法令、ならびに各種業界基準の遵守はお客様の責任にて行っていただきます。また、新たな法規制等により、予告なくサービス内容の変更・停止をする場合があります。
当社は、お客様によるこれらの義務の履行を保証するものではなく、お客様の遵守状況に起因して発生した損害については責任を負いかねます。具体的な責任範囲や事故時の対応については、別途締結する契約および よくある質問(安全・責任範囲について) をご参照ください。